氷点下の朝
ウインドウ越しに見える風景は
うっすらと
屋根に見える雪が
街の冬を物語っています
この寒空の下
900ccの単車で
勤め先へ行く
峠を走る凍結した路
馬鹿な事だよね
なにも 辛い思いをしてまで
単車を走らせなくてもよいのにね
指先が痺れ
千切れそうになる感覚
でも
それが 気持ちいい
毎日が
不愉快に流れ
贅沢な悩みを持ち
日々が苦痛に溢れている
まるで生きていると言う感じがしない
生きるってなんだ?
半世紀を過ぎても まだ判らないよ
しかし
走る時は生きている感じがする
その刹那が好きだ
瞬間々が死につながっている
死を感じることができるから
生きている事を感じることができる
生きる事の意味は判らないが
生きている事を感じる術は持っている
単車は
私にとって そう言うものだ
単車と生きるのが
そんな私は 自分が好きだ
痺れる指に
感覚が戻ってきた
意味のない一日が今日も終わる
ただ数十分の間
生を感じることができたのは
幸せな事
カヴァーをかけて
今日も眠ろう
明日も生を感じることが
できます様に
PorcoRosso
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