ふと
単車に跨ると あても無いのに何処までも走る
それが当たり前の様な生活…
…だった
何も考えずに ひたすら走る事だけに熱中して
黙々と距離を稼ぐ様な走り方
国道9号線を夕暮れ時に北へ走ったあの日
そう言えば彼女を後ろにのせて居た事も有ったな
名前は「ミヨさん」
俺がまだ25歳の時だったよ
丹後半島の経ヶ岬
いつものキャンプ地
若かったんだよな
9月の21日
小柄で八重歯の可愛い 且つグラマーな女性
今でも彼女に勝る女(ひと)は現れない
1年の短い関係だったけど
このタンデムツーリングは 一生忘れないだろうね
何を忘れないかって・・・
キャンプの一夜・・・ではなく(笑)
帰りの道中でおまわりさんに捕まってしまった事なのさ
福知山で一旦停止を気付かずに通り過ぎ
紅いパトライトをまわしながら追っかけてきた白黒パンダ
まぁありがちではあるけれど
青切符を切られたのさ
ところが私の誕生日が三日前
おっと 免許の更新を忘れていたのね
とたんに赤切符
無免許での道交法違反
もう最悪でしたのさ
単車は福知山で没収
仕方ないので
パトカーで最寄の駅まで送ってもらい
JR福知山線で彼女と
ローカルの旅をする事になったのでした
もう頭の中には 彼女の事ではなく
没収された単車(HAWKⅡ)の事だけ
如何にして 早く愛車を取り戻せるか?
その事だけしか考えられなかった
つづく
2 件のコメント:
こんなバイクに関する思い出があるっていいですね。
いい思い出より、ハプニングの方が覚えていたりするんですよね。
そうですね
良い思いでって 記憶にあまり残ってないですね
瞬間瞬間がフォトの様に記憶が残っているだけ
またこれから新しい記憶を残して
記憶に焼き付けて忘れないようにしたいですね
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