2010年11月30日火曜日

菜美さんへの手紙 2010年12月01日 単車乗りの季節

菜美さんへ

様々にして秋も深まり
紅葉も鮮やかに成って来ましたね

今が単車乗りにとって一番良い季節だと思っています

秋晴れの中 単車で走ると
澄んだ空気を通して見る景色は
本当に清々しく 景色がハッキリと美しく見えます

車のウィンドウ越に見える風景とは
微妙に違い
開放感があります

緑の中を通り抜けるとき
秋の香りが感じられ
自分が風に成ったかの様な
錯覚に捉われます

そしてもう少し寒くなると
もの悲しい風情と 去り行く年を胸に
旅愁漂う道をひたすら走る
その事だけに集中する

立ち寄ったカフェで 温かなホットミルクでも
飲みたくなる様な・・・
そんなシチュエーションが 気持ちよく感じられますよ

きっと貴女の御父様も
似たような事を感じながら
単車に乗っておられるかも知れませんね

菜美さんも
こちら側の世界に踏み込まれるのを
楽しみにしています


        PorcoRosso


2010年11月25日木曜日

透きとおる気持ち


今 あれだけ辛く 苦しかった時間が嘘の様に和らいだ感じだ

  悔しさと嬉しさが交錯している私の中で


  私の手から離れた夢にも勝る 新たに得られた友に支えられている心があるのがわかる



その心は混沌とした喜びの中に身を委ね 多分 穏やかなのだろう

 昨日までの 激しい苦しみは何処かに身を隠したようだ



  閉ざしていた心の扉を開いてみれば

今までとは違う空気を感じる事が出来た

  
  気持ちよく爽やかな空気が胸へと送り込まれるのが判る

身体が宙に浮く感じが その瞬間に得られる

    目を瞑れば 温かな光があふれ 身体を何かがすり抜けていく




 正しい行いは 常に平常心より生まれる

   心が乱れているときは 正しい判断が出来ないものだと思う


昨日 行動に移さなかったのは正解だったのであろう

 心を無に 平常心を穏やかさの中に置き

     そう云った感性を常に身に置ける様 日頃より意識しておく

 そして 年老いて振り返った時に 笑顔になれる生き方をしてみたいと願う

    その為にも正しい行いに 正しい考えを得る

          そう 正しいとは 道徳心を基準に考える


私は そんな人生を送りたいと 強い欲求を感じた



                PorcoRosso



2010年11月24日水曜日

泣きたくなる夜

切なくなるって

   なんでこんなに心が重く悲しいのだろう

胸がつまり 涙が出そうで


   なんでこんなに心が張り裂けそうに成るのだろう


 頭で思うことはただひとつ



しかし答えなんか出やしない

 
   悲しんでも何も生まれない



判っているのにね







    くそっ


   こんな身体なんか 消えてしまえ


世界よ闇にのまれてしまえ



     そして無に成ってしまえばいいんだ




               m・k


2010年11月23日火曜日

秋の風は・・・今の時代か

人の心は移ろいやすく

  命をかけた信念などは 忘れ去られてしまったのだろうか


些細な事でも 土壇場に立つと手のひらを返すように豹変する人達


    先ほどの約束なども何処へやら・・・


 これでは 将来を誓い合ったもの同志が すぐ別れてしまうのも頷ける







友との誓い 

       伴侶との契り


 共に戦う者との絆


少なくとも 私は命をかけて臨んで来た

      心あるものは 長年ついてきてくれた

拙いまでも 一生懸命生きて 誠実さだけは 誤解されようとも

 貫いてきたつもりだ


しかし・・・

 今の時代 それが嘲笑されるかの如く

     まるで迷惑かの様に扱われる 

なんと心が狭くなったものか


  いやいや 私の傲慢かも知れぬ

ただ 命の続く限り信念を持ち続けたいと願う


 肉腫と言う病は その生命を少しづつ蝕んでいく様に

残りの時間は 確かに長くは無い


    だから穏やかな中で安らかに しかしぶれる事無く生きたいと願うモノである


母と同じ病である事は 名誉にさえ感じる

 万物の精霊よ

助けてくれとは言わない

  ただただ見守って欲しいと思う


   
       PorcoRosso

追伸
心の揺らぎは
経験の無さにより 誤った方向へ進んだときの唯一の救いなのだろう

それは逃げや嘘ではなく その瞬間瞬間を一生懸命 手探りで生きるからなのだろうと今は思える

過去の過ちは人生に於いて無駄にしてはならない貴重な体験
それを糧にブレのない生き方を目指せるよう努力するところに価値があるのかも知れない


                                  m.k


 

 

おやじ

昭和2年1月4日の生まれ


   所謂 戦前生まれ

おやじからすると

  全く血のつながりも無い私を50年も愛情を注いでくれた

私にはかけがえの無いおやじ


 2010年6月に脳梗塞を患い

右半身の自由を奪われ

    言葉も自由に成らなくなった

しかし 時折弱みは見せるものの 自分の足で立ち上がろうとする姿は

 頼もしさを感じる


老いによる衰えと 気力による頑張りで機能向上を目指す事で

 相殺されては居るが

年齢に合わないその姿に 100歳を越えて欲しいと思う 



3年前 連れ合いを亡くして後 少なからず元気が失せたものの

  どっこい 俺は生きてるぜ!

と言わんばかりの威勢も飛び出す

   そんなおやじと共に生きる私は幸せ者だと

最近しみじみ思う


       永遠は在り得ないが

 しかし永遠を得たいと願う私である


        (2010年7月 某海岸沿いのロードにて)



   PorcoRosso


2010年11月17日水曜日

masochism ~自虐~


暗闇と光

人の心にある 不思議な境界


    そして鏡の奥にある世界

単なる光のお遊びでは無い

   よくよく見ると 微妙にずれている世界が向こう側にあることに

 時折気付くときがある


 ここにも こちら側と向こう側の世界があり

     目には見えない ハッキリとした境界がある

  



    私は 血縁と言う名の呪縛から逃れられず居る

       それにより 明と暗の世界を行き来する旅人と成る


その境界を越えるとき 自己を破壊したくなる衝動に駆られ

  人との関係をも破壊する事に快感を得る様に成った


     その後嫌悪感から自らを戒め 後悔の念に浸る


この繰り返しが 私を闇へと導く

  何れ 戻れなくなる時が来るのだろう

  
       その時 私の肉体は崩壊するのかも知れない



叶うなら その瞬間を 他者の目で見てみたい





                  PorcoRosso





2010年11月16日火曜日

安らぎとパートナーにありがとう (^^)


 それは何の前触れも無く   突然 ある風景を見ただけで

     呆然としてしまう様な一瞬

   こころに湧きあがる 言葉に成らない この感情





懐かしさなのか それとも理想の姿なのか

  壮大な姿の前では 身動きが出来なくなる様なこの感覚


怖い様な でもその中に見える安らぎを見逃す事は無い

  もしかすると それは身の破滅を呼ぶものなのかも知れない

しかし何時までもその身を委ねて居たくなる・・・説明の出来ないこころ



   それは日常と言う限られた時間枠の中では得る事が出来ない

まるで空を飛ぶ夢の様な感覚だった・・・




この二日間

 そう云った夢の時間を得る事が出来た幸せに

      そう 感謝したい



気がつけば無駄に過ごす生活と言う時間の中 

     パートナーの御蔭で有意義な時を過ごせた



         持つべき者は人生のパートナー




   時には 深く感謝し 考える時間も大切だ



喧騒と静寂の狭間にある安らぎに感謝して

  今日も眠る事が出来るだろうと思う


 アルコールをほんの僅か 

   喉を潤わせる程度にしめらせる

 

  またそんな瞬間(とき)を愉しみたいね


                        PorcoRosso



2010年11月10日水曜日

こころの旅


 
   正しく夢


  それは この大きな宇宙を 光よりも速く駆け抜けることが出来るなら


     一瞬の命に換えてもいい


誰も見ることの出来ない世界を 一瞬の瞬きの間でも構わない

  
  この目で見る事が出来るなら・・・


     今抱えている悩みなど 米粒ほどにも感じないだろうと思う



 今は夢に思いを馳せるだけ


     でも それだって旅だよね


  時間はいつの間にか意味を成さなくなり


      今の自我だけが 唯一の存在となる


 身体と言う柵から抜け出して 空高く弾ける様に飛び出そう


  きっとそこには 抜けるような青空と白い雲が待っているに違いない





   その先には きっと奇跡が当たり前のように起きているのだろう・・・青空と漆黒の狭間に



 いつしか こころに安らぎが満ち溢れ 永遠の無が始まる




                  PorcoRosso

2010年11月9日火曜日

wholeheartedly

気のおけないお店





    街の癒しスポットでもあるよね


 いつもお世話になってます(^^)



〒4400056
愛知県豊橋市南旭町68
0532-52-8554

前畑亭


                      荊 軻

2010年11月6日土曜日

朽ちる・・・こころ

  天気は素晴らしく晴天で  空気も冷たくは無い程度で気持ちいい


 空を見上げると そこにはヘリコプターがパタパタパタと漂っていた土曜日の昼下がり





あても無く 愛車 紅の白サソリ でウロウロしていると

なんと! そこには白サソリの御先祖様が居るでは無いですか('0')



  2代目チンクで名高いFIAT500

 カリオストロの城で登場したルパンファミリーの足車
 







時が経つのは悲しいですね

   否 

 大事にしていれば 今でも立派に走れるはず


可哀想に・・・このチンクは愛されていなかったのかな?


  私に保管場所やお金があれば 引き取って修復してあげるのだけど


残念にもCBの修復で散財してしまい 何も出来ないこの私
 





  最期まで面倒が見れないのならば 手にしなければいいのに


機械の車だって 走る為に生まれてきたんだよ


  愛情と手間を惜しまず与えれば 長生きするのさ 間違い無くネ


いや 生き物と違い 寿命は人間よりも遥かに永い


  なのにたかだか40年そこいらで朽ち果てるなんてのは


相棒に恵まれない可哀想な車だって事だよね



  今の世の中  人でさえも使い捨ての時代


モノでもココロでも 大事に・・・大切にする と言う事を伝えられていないのでは無いか


  そう思うのは私だけでしょうか・・・





  老いを見るのは辛いこと

    朽ちていくのは悲しいことに思えます




 愛せる相棒と出会うことが出来ない人も要るのかも知れないな・・・


だから 最期まで付き合うことが出来ない


 一概に責めることは止めよう



     でも

 叶うならば 永く愛して欲しいものです






そんな一日を思いながら

 馴染のカフェに行く



ここのマスターも単車乗り

  こころなしか奥様は反対しているけど(笑)


カフェの傍にあるカーポートには

  ローバーミニが居る


マスターやママと話をすれば  少しは癒されるかもしれない



Kapitan(カピタン)
〒431-0405
静岡県湖西市神座530−1
053-577-1227

2010年11月2日火曜日

心の暗黒




  今 会社のデスクに居る

    一応 幹部職などと肩書きはあるが

        どちらかと言うと “昼行灯” “窓際族”・・・の類だろうな


   就業時間中に 今此処でこの文章をしたためていること自体が

      仕事からは程遠い処に居る証



      こころの闇の部分・・・ダークサイド

         自虐的な感情を押し殺し


    努めて明るく振舞う事にも疲れ


        出来る事ならば 素直に暗黒の自分を前面に出したい


  他人を顧みず 己を省みず 

   
           そんな自分で暴れてみたくなる


    パワーハラスメント


        否  モラルハラスメント


 私の暗黒面は 此処に在るのかも知れない





  これは宗旨替えしたほうがいいのかな・・・



            

                荊 軻

2010年11月1日月曜日

相棒の咆哮





   凡そ半年振りの相棒の姿


      鈍い輝きを纏うエンジン   


彼と出会ったのは 今から7年前    42歳の夏だった


  それから今まで 様々な事があったね


 出会いと別れ


    夏の思い出


 最初のオーバーホール     友との出会い





  心臓の強化


トラックとの正面衝突  大破した相棒


       奇跡の帰還









 発覚した盗難車


そして今日に至る






    半年振りに目覚めたエンジンは とても快調で とても40年前の相棒とは思えない


         これからも よろしく相棒


  一緒に生きて行こうな


                     荊 軻