僕には
失うべき心が無かった
先日 横浜に赴き
ハマを眺めるために単車で走りました
およそ
往復500キロ
新東名を走り 休む事無く 給油だけを行い
無心で走り抜けました
ハマでは
ボートが繋がれ
哀しさを漂わせてゆられているのが
辛く 胸をしめつけ
苦しさを感じたのです
もう
冷たくなくなった風を感じ
単車の向こう側に見える煉瓦倉庫跡
今では 賑やかな観光の名所なのでしょう
多くの人が楽しそうにしている風が見えました
しかし
僕の心には 淋しさが被い
以前の煉瓦倉庫の風景が見える様に感じたのです
それは 殺伐とした中に
空虚な空間を生み出し
まるで 僕の生き方を表し 写した様に
僕の目には見えたのでした
でも
そんな僕に潤いを与えてくれた人が居たのです
半世紀以上生きた私の心を癒してくれる
およそ枯れていた砂漠に
突然現れたオアシスの様に
私は狂喜しました
枯渇した心に
再び生きる力を与えてくれたその人の出現に
それは
神の存在の如く
切なくもあり
儚さをも持ち合わせ
しかし
夢と希望を感じずには居られない
奇跡の様な出会い
一瞬の
強く輝く炎かも知れない
人生は 一方向だけに進んでいる訳ではない
僕たちが望む世界も きっとあるはずだ
それは
苦しさと哀しさを乗り越えたところに存在する
世界だろう
安易に生きては得られない
妥協と諦めには影しか映らない
僕たちは
だから
あえて苦難の道を選ぶ
この先に
何が待っているか分からないが
必ず辿り着くと信じて
右手を捻り
前進する
それが この生き方を選んだ俺の信念
きっと
生き抜いてみせる
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